toi.toi.toi.

I am a Singer

美女の涙。

私より

ひとまわり年上の

美女がいまして。

 

スタイルも良く

本当に美しい女性なんです。

そして管理職で

バリバリお仕事されている。

 

ネイルもメイクもヘアも

いつだって完璧です。

 

いつもニコニコしていて

気さくで、気の優しい方。

 

その美しい女性が

 

お休み返上で働いてる中

大きなミスをしてしまったと

お話をしながら

 

“私が悪いんですけど”

“とはいえ、もともとは、私のミスなんですけど”

 

と、話の端々で

ご自分を責めるのです。

 

きっと誰よりも
そのミスをしてしまった自分のことが悔しい。

 

私はつい

 

『きっかけは、そうだったとしても

相手が上層部だったとしても

 

一緒に仕事をしてきた仲間のその対応は

 

私だったら

 

悲しいです。』

 

と、言ってしまいました。

 

 

良し悪しも、正誤も

各々の事情もあるのもわかってる。

そんなの関係ないなんてことではなく

それもわかった上で

 

 

ただ

 

 

悲しいものは、悲しい。

悔しいものは、悔しい。

 

 

そこで彼女は

本当に思いがけず

一粒、二粒、涙を流しました。

 

“部下の子たちには言えないし

家で夫に言っても

『それはお前が悪い』で終わっちゃうから

聞いてもらっちゃって

ごめんなさい”

 

 

その涙は、すぐにハンカチで押さえて

笑っていたけれど。

 

 

 

泣けばいいってものではないですが

思いがけず溢れる涙は

なにか、張りつめているものが

緩むきっかけになるかな、と思います。

 

 

悲しい、悔しい、を飲み込んで


現実に対処していくことが当然の毎日の中で

 

 

 

張りつめたなにかが

ほんのほんのちょっとだけ

緩んだならいいな、と

小さく願いつつ

 

 

最後は

『腹立つー!!!むかつくー!!!』

『有休取ってハワイ行ってやるー!!!』

って言って笑いあって

見送りましたとさ☺︎