妊娠という旅。

現在、妊娠5ヶ月です。

唐突ですが

妊娠というのは

もっと嬉しいものだと思っていました。

妊婦とは、幸せの象徴だ！みたいに

思っていましたが

正直に書きますと

全然、です。

引いてますし焦ります。自分に。

嬉しさを感じたのは

検査薬で陽性が出た時と

病院でエコーを見る時。

初期の頃からずっと

つわりで

吐き気と頭痛に苦しんでいたので

つわりが終わったら嬉しくなるかな？とか

思っていたけれど

やっぱりそんなに

嬉しくない。

これはどうしてかな？と

さらに丁寧に（しつこく）問いかけると

湧いて湧いて出てくる。

私の

見たくない陰の部分なわけです。

みっともない。

無計画。

恥ずかしい。

流されやすい自分。

なにひとつまともに選択できない。

アホだのバカだの。

長年にわたり蓄積された

私の、見たくない私。陰の私。

言ってしまえば今私は

そんな陰の自分をまざまざと見せつけられる（ような）結果ともいえる存在を

お腹の中で育てているわけですから

そりゃ

嬉しいわけがないのです！！

と

ここまでわかって

罵詈雑言を吐き出したら

でも、

って

私自身が頭をもたげてくるんですよね。

でも

そんな私が

もがいてあがいて諦めずに

ああでもないこうでもないって

必死に生きてきた証でもあるじゃないか。

自分なりの真実とか見つけたくて

一生懸命に。

無知で、無計画で、信じやすくて

一生懸命で、弱くて、バカで、見栄っ張りで

なんでも平気な風を装って

ひとりでメソメソ泣いて

みっともなくて、ひたむきで、恥ずかしくて

ぐちゃぐちゃで、まっすぐな

私の結晶。

妊娠検査薬で陽性が出た日の帰り道
見上げたらちょうど満月で
そのとき確かに

“夢みたい”って思ったんだ。

そう、思い至ったら

嬉しくなんてない、けど、それでいい。

オールオッケーだ。

と思いました。

見栄っ張りで強がる私の

嬉しいとか嬉しくないとかを超えた

強烈で濃密な、得体の知れない

結晶。

私は見届けようと思います。

ぐちゃぐちゃでも、ぐっちゃぐっちゃでも

私の選択を。

それから

自ら、大事にすることを投げ出してた

自分の人生を

もう一度、ってもう、何度目だって自分で突っ込むけれど

もう一度

ちゃんと選んでいこうと思いました。

時間もかかるし、迷うし

また投げ出したりするかもしれないけど

パートナーがいるからとか

いないからとか

子供がいるからとか

いないからとか

じゃなくて

私は、私の手の中に

自分の人生をちゃんと持ちたい。

誰に振りかざすわけでもなく

見せびらかすわけでもなく

比べずに（比べちゃうけど）

時間がかかって面倒でも

手放しちゃって後悔したら

勇気を出してまた拾いに行きたい。

そんなふうに、もう一度

見つめようと思うのです。

大切だったのに

大切にできなかった事、人。

赤ちゃんを授かったことを

本当に伝えたい人に、ひとりひとり伝えていく。

この人に、おめでとう！って

喜んでもらえたら

私、百人力だって思える人たち。

置き去りにしてきた過去の自分や

過去の自分が手放して後悔した想いに

会いにいく旅。

そして、私の人生に

愛はいつもあったんだということに

巡り会っていく旅のような

そんな十月十日を過ごしたら

旅の最後には

今お腹の中でぐにぐにしてる

娘との出会いが待っています。