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toi.toi.toi.

好きなことを好きなだけ。

ともだち

私には中学生女子のともだちがいます。

無口でクールで繊細な女の子。
話し声は小さくて喉が苦しそうですが
たまに見せる笑顔が、本当にかわいい。

この前、学校帰りの彼女と
久しぶりに会いました。

『元気?』

と、話しかけたら

『……たぶん大丈夫。ちょっと疲れてるけど』

という答が返ってきたので

『疲れてるの?(笑 
なんでなんでー?』

と、更に聞いたら

少し長めの沈黙のあとに

『……いいじゃないですか別に。
話したくないんですけど。』

と言われてしまいました。


は な し た く な い ん で す け ど 
ですと?( ゚д゚)


私はちょっと
悲しくなったので

『…そう。わかりました。
じゃあ話さないでおくね。』と

それ以上は踏み込まず
当たり障りなく接していたら


彼女は、泣き出してしまいました。


堪えてもにじんでくる涙を
何度も何度も
パーカーの袖口でごしごしこすって
何もなかったように振る舞う彼女。

私はしばらく気づかないふりをして
様子を見ていましたが


涙は止まりません。


私は、気づかないふりをやめて
なんとなく、また話し始めていました。


彼女に会って話すのが楽しみだったこと
だからつい、あれこれ質問してしまったこと。

話したくないんですけど。と言われて
悲しかったこと。

『ごめんね』と、謝りました。
(めっちゃ小声でしたけども)


そしたら


彼女は
『うえーーーん』と
大きな声で泣きはじめました。
ほんとに、うえーーーん、て。

そしてそのまま泣きながら
話してくれました。

どう答えていいか困った時に
もっとうまく対応したいのに
それができないこと。


それから


『“話すの楽しみ”って言われて
ほんとに嬉しい』ってこと。


彼女とは
家族の話や好きなゲームの話はよくしますが

ともだちの話は、一度も聞いたことがありません。
学校の話も。
だからどんな学校生活を送っているのか
実際のところは分かりませんが
「学校は、好きではない」と
言っていたことは、覚えています。




いつも喉声で苦しそうに話す彼女の
素直でまっすぐな気持ちを聞いたら

じわっと目頭が熱くなりました。
そして今度は私が泣きましたw

一瞬堪えようとしましたが
次の瞬間、堪えるのやめました。

だって彼女はきっと
つっけんどんな物言いをしたことや
こんなふうに泣いてしまって
気まずい雰囲気になってしまったことを
後になって
《また“ちゃんと”できなかった》
と落ち込むだろうから。たぶん。


そんな優しくて賢い彼女を
ひとりで泣かせねーし!



案の定、泣いてる私を見て
彼女は笑っていました。
泣き笑いでした。


そうそう。
こんないい歳した大人だって
泣いちゃうんだから。
あなたが泣いたことなんて
どうってことない。
笑い話にしてしまえ。


ダッサいな、と
かっこつけすぎだな、と
両極を同時に思いつつ
私も泣き笑いでした。
なにこれリアル中学生日記w


帰り際、めずらしく手を振ってくれた(いつもクールに帰っていく)彼女は
笑顔でした。
涙の余韻はあったけれど
本当に晴れやかに。


私の大好きな、かわいい笑顔でした。


大切なともだち。
今日もなるべく元気でいてほしいな、と
勝手ながら思います。


いろいろあるけど
また遊ぼうぜ!!